今日は朝から素敵なお客さんが来訪です。
会津本郷焼は陶土、磁土が両方産出する珍しい産地なんですが、 会津本郷焼の素朴な磁器を継承している 陶芸家の一重孔希さんがお越しになりました。 というのも、昔からウチの父親と親交があり同い年で気があうのかよく酒宴を開いてる二人ですがボクは個人的にお逢いするのは初めてでして、お逢いするととても気さくで優しく冗談好きなおじさんでホッとしました。 作品は若松市内の会津武家屋敷に一番多く置かれているでしょうか? 作品を拝見するたびに一重さんのロクロの技術の凄さに感服させられます。 白磁でこの様な仕事が出来るのは中々の技術を要する訳でこれはもう器用、不器用のレベルではなく御本人が持っている資質の問題になるんじゃないかと思います。 作品を拝見すると実物の大きさより見た目が大きく見えるのはボクの目の錯覚でなくて 一重さんの心のでかさ、おおらかさがはっきりと表れているのではと思うのですよね。 鎬の作品なんか特にチマチマと作業的にはやるものですからこじんまりとした作品になりがちですが完成度が高いのは勿論のこと、うぅ~ん、作品が放つオーラというのかなぁ。 とにかく実物より作品が大きく見えて包み込まれるような感覚にとらわれるのですよね。 お逢いして一重さんの人柄と接して童心のようなこの方が光を放つ作品を作るのだと納得した次第です。 平日、午前中からウチのオヤジがユイノバ開けろぉ~と騒ぐので開けて中に入ったお二人は母に隠れて酒宴がはじまり楽しそうでした♪ ボクも久しぶりにオーラを放つ陶芸家の先生にお逢い出来て一重さんの弟子時代の話や作品、制作について色々お話しをお聞かせいただいてとても勉強になりました。 少しほろ酔いな一重さんが磁器とは別に制作している陶仏制作を見せてくださるとのことで拝見。 ボクの仕事場であっという間に陶仏さんが手のひらから産まれましてボク達一同感服です。 本当にあっ!という間なんでビックリです。塊からあっ!という間ですから。 制作を脇から拝見していたら円空のことを考えまして、きっと円空も一重さんのような方で もしかすると仏像をこんな感じで制作してたのかなぁとしばし考えさせられました。 ![]() ブツブツと寄り添いながらお話ししている仏像たちです。 今にも話し出しそうに作るのがコツみたいです 笑 とにかく、ここ数年お逢いしたことのないような心がでかい方にお逢い出来てとても嬉しく思います。
by kinooto
| 2009-05-21 16:57
| キノオトの日々
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||